ホームセンターで見かけるステンレス製のパイプ、階段の手すりなどに使われているのを見ますが、無機質なフォルムを生かして、クールな見せるキッチン収納を作ります。
ホームセンターで売っているステンレスパイプのサイズ
キッチンカウンター内の調理場の壁を黒にしたのには理由があって、シルバーのステンレスパイプで、見せる収納を作りたかったのです。ホームセンターで見かけるパイプの主な太さは、直径19㎜、25㎜、32㎜、38㎜の4種、今回は32㎜でつくります。だいたいの完成イメージ図を作って、必要なものを揃えます。パイプの長さは後で自由に切ることができるので、壁や床に固定する部分、数を割り出せばOKです。
ステンレスパイプを固定するブラケット、ソケット、チーズなど
今回そろえたのは壁にパイプを固定する2種類のブラケット、エンドタイプを3個、中継ぎタイプを3個、床に固定するソケットを2個、T字に交差させるチーズといわれる3又を3個
つづいて、ステンレスパイプを切ります。手持ちのフライパンや鍋など、掛けておきたいもののサイズを考えながら縦横のサイズ、2段や3段にする場合はその間隔など、しっかり決めてから切りましょう。
パイプカッターの使い方
ステンレスパイプは一見固そうで切るのが大変そうですが、電動工具で火花を出しながら切る必要はなく、パイプカッターというアナログな道具をパイプに噛ましてくるくる回すとスパっと切断できます。それほど力もいらないので、女性でも簡単に切ることができます。しっかりグリップ側のネジを締めて切断面がずれないようにすれば、刃の部分が回転するので、抵抗力がおさえられる仕組みです。これなら家の中でも手軽にパイプ切りまくりです。ここでは高さ130㎝のところに横幅195㎝の上段を、高さ100㎝のところに横幅90㎝の下段を右半分にだけ設置しました。
エンドタイプのブラケット4つで両サイドでとめても良いのですが、負荷がどれだけかかっても大丈夫なように縦方向に床固定のソケットで2本パイプを立てて、それにチーズでT字に接続しました。
これなら子供がぶらさがろうが、筋トレに使おうが不安はありません。
設置前に必ずフックの数とパイプに通しておくことの確認を
組み立ての際はに絶対に気を付けてほしいのが、パイプ用フック(はずれないタイプ)をパイプに通してから固定することで、エンドのブラケットを取り付けたらもう付けられません。壁を穴だらけにしたくなければ、必ず必要と思われる数の1.5倍フックを通しておきましょう。使わなければ端によせておけばよいだけです。フライパンを取るたびにフックが下に落ちるような引っかけるだけのフックを付けると後々ストレスたまります。
奥行きを取らない見せるキッチン収納が欲しければおすすめ
ステンレスパイプの収納、こんな感じになります。この収納の良さはとにかく奥行きがでないことで、フライパンや鍋の厚みが、そのまま収納の奥行きになり、圧迫感がなくなることです。
「棚を置いたらじゃまになるな~」という悩みを解決します。
また、見せる収納として、調理器具が並んでいるとちょっとしたお店のような雰囲気がでておすすめです。今回はステンレスパイプを使ってキッチン収納をつくりました。普段あまりDIYで使用しない資材かと思いますが、パイプカッターで簡単に切ることができて、意外と手軽な資材なので、壁じゅうをステンレスパイプで埋め尽くして収納にしてみるのも面白いと思います。
木材DIYが増えてきてなんとなく野暮ったくなってきたなと思ったら、金属を取り入れて雰囲気を変えてみましょう。